プラモデルギャラリー5

 

41:トラック野郎 一番星 天下御免
(バンダイ 1/20)

 





最初は1/48の玩具的なキットしかラインアップになかったバンダイのトラック野郎シリーズですが、
4作目の天下御免が公開されたのとほぼ同時に、当時の同社乗用車キットのスタンダードスケールである1/20で
一番星号が リリースされました。

もっとも、当初は3作目の望郷一番星として開発されていたものだったらしく
この後も5,7,9,10作目の一番星が発売されましたが、飾りの基本形はすべて3作目のものとなっており、
グリルやデッキ周りのランプ関係が新たに追加される程度となっています。

このキットはビッグスケールに恥じない精密な内容となっており、
基本となる車体やシャーシ部分は非常にリアルなものとなっています。
一方、飾りや荷台は実物と比べるとやや簡略化されており、
ネットや雑誌等で見かける作例の中には徹底的にディテールアップを施したものも多く見られます。

自分にはおそらく組み上げるだけで精一杯なのと^^;元々3作目と4作目は飾りが似ていることもあり、
今回特別なディテールアップはほとんど行っていません。
ちなみに、小学生時代にこれと同じ天下御免を買ってもらって組んだことがありましたが、せっかちな性分のため
わずか1日で組み上げるという暴挙に出た上に、ほどなく崩壊してしまったという苦い思い出があったりします^^;
その後に突撃一番星も買ってもらったのですが、こちらはさすがに父に組んでもらいました。

手を加えた点としては、 キャビンのチルト機構を優先したのか、荷台とキャビンの間が不自然に開いているため、
シャーシを10o短縮してバランスを取りました。
このキットではどうやら定番の改造のようですが、私は雑誌記事で知りました。
確かに、ぐっと実車っぽくなった感じがします。
あとは、素組みだとまるで色が違うランプ類を実車に近い配色にしてみました。

全長約60pと置き場に困る大きさですが、デコトラ好きなら一家に一台は欲しい(笑)逸品です。


1/48、1/32、1/20と3台の一番星を並べてみました。
最初は1/20のみ持っていたのですが、これがしたいがために1/32と1/48を買ったようなものです(笑)

 


42:三菱ふそうザ・グレート 宝飾丸
(アオシマ 1/32)

 

 




アオシマのトラックキットは現在「ヘビー&ミドルフレイト」という精密再現のキットがメインですが、
その分価格が高くなってしまい気軽に買えるものではなくなってしまったため、従来の金型を流用して価格をできるだけ抑えたのが
「バリューデコトラ」と呼ばれるシリーズです。

アオシマのデコトラキットは今から30年以上前に発売されましたが、元々創造のプラモデルがキャッチフレーズだったアオシマ。
基本的に「リアルなトラック模型」というより 「デコトラ」という記号性を重視した設計に特化していったため、
次第に実車との乖離が大きくなっていったものです。
それでも2000年代中盤からは実車っぽいリアルなパーツも入りだし、シャーシもロングタイプが出たりと改善はされていきました。
そんな過去の遺産を有効活用し、開発者のセンスで現代に蘇った創造のプラモデルがバリューデコトラです。
フレイトシリーズと比べると部品点数も少なくて組み易く、改造の自由度も高いのが特徴です。

この「宝飾丸」はキットではいすゞ810ですが、「きゃべつ三四郎」からキャブを流用してグレートにしました。
飾りはキットパーツを適当に組み合わせ、足回りは22.5インチスチールに交換。荷台は2o根太上げしてみました。
内装はオークションで入手した金華山シールを貼りました。

架空のデコトラ車両の製作は20年ぶりぐらいなのですが、キットパーツの進化にはタイムスリップしたような気分でした(笑)
荷台周りやシャーシ、飾り等まだまだ作り込む余地がありますが、ある程度組み上げた後から手を加えていくというのが
デコトラプラモの醍醐味でもあるので、今後も少しずつ改造していく予定です。

※2013.12.9追記 デッキを追加し、箱サイドにラインを入れてみました。
※2015.04.15追記 ブルージャックのシールを箱に貼ってみました。
※2016.02.23追記 部品取りにするため解体しました。

 

 

43:いすゞギガ 宝飾丸水急→ブルージャック
(アオシマ 1/32)

 



こちらは「きゃべつ三四郎」をベースに、キャブを「首領」のいすゞギガに交換して製作しました。

内装は紫の金華山貼り、グリルはカーゴグリルにキャブライトを組み合わせる仕様です。
純正ではこういう顔はないのですが、元々はこういう改造をした実車を再現したキットのパーツだったようです。
足回りは22.5インチスチールを使用しました。

タレゴムは、以前発売されていたアートアップパーツをリサイクルショップで発見したのでそれを使用しました。
ただ、サイズがなぜか異常に大きかったので適当な大きさにカットして使用。
このタレゴムパーツですが、なぜか一般的な配色と逆…。
赤縁のタイプも実際にあるようですが、どちらかというと少数派のようです。
ビニールの雰囲気自体は悪くないのですが。

リアはあえての10連テールです。810のキットから流用しました。
水抜きホースはホームセンターで購入した黒い針金を適当な長さに切って接着してあります。

 


※2015.01.18追記  アンドンに文字を入れて、フロント周りに飾りを追加しました。
懐かしのVマーカーをつけてちょっと80年代レトロ風に(笑)
※2015.09.10追記 バイザーとグリルのマーカーを変更してみました。
※2016.02.23追記 荷台を宝飾丸から移植して箱車にし、ニックをブルージャックに変更しました。
以前の姿はこちらです↓


※2018.05.03追記 グリル周りを変更しました。
売却しました。

 

44:三菱ふそうザ・グレート 祖国防衛
(アオシマ 1/32)

 


 




上のロングシャーシが出るまでの間、大型デコトラの単車はすべてこの短めのシャーシが採用されていました。
もっとも、私はほとんど中型のキットしか作ってなかったので、大型車はこれが正確な長さだとずっと思ってたんですが(笑)

こちらはほぼキットのまま組んでみました。
変更点としては、ハイルーフの部品を使わず、リアバンパーを純正タイプに、 グリルを「るみでこ」用の旧金型のパーツにして、
バンパーも旧金型の舟型を使用し、ナンバー枠は810のランナーから流用しました。
ホイールはギガのキットから、デコトラ界では不人気と言われるトピー製をあえて選び、塗装仕上げで使用しています。
バイザーのマーカーはフジミ製を使用しました。

ショートシャーシでも、この荷台なら違和感なくみえる気がしてなかなか良い感じです。

※2018.05.03 売却しました。

 

45:いすゞ810 ニックなし
(アオシマ 1/32)

 


 




バリューデコトラのなかでも、ダンプのキットは比較的シャーシがリアルで、素組みでも結構サマになります。
特に、このデカ箱は本物っぽい雰囲気がよく出ていると思います。

これは「首領(どん)」がベースですが、個人的にデカ箱といえばドルフィン、レゾナ、810のイメージなので
「宝飾丸」から最終型810のキャブを流用しました。

これはほとんど素組みですが、バンパーは「きゃべつ三四郎」のものを流用。
リアパンバーはキットの物を短縮してみました。

内装はフロッキー粉末をふりかけ、モケット調にしてみました。
サイドウインドーは雑誌を参考にしてカッティングシートを貼りました。

リアペイントは、2004年に函館で開催された哥麿会の全国大会で見たデカ箱に描かれていたのと同じものだと思います。
ネット上で検索をして出てきた画像を加工して貼りつけました。
やっぱりデカ箱のリアはこういう感じが似合うかなと。

全体的なイメージは、交通危動隊に何台か所属していた810ダンプです。

※2018.05.03 売却しました。

 

46:日野スーパードルフィン カンカン与太郎
(アオシマ 1/32)

 

 





こちらはほとんどキットのまま組みました。
ボディカラーをガンメタに変更し、グリルは蜂の巣グリルに、ホイールをスチールにして
リアホイールは塗装仕上げに宝飾丸のシールから流用した羽根をつけたぐらいです。
リアバンパーは「じゃりぱん豚助」に入っていた旧金型のフロントバンパーを流用しました。

リアの「台貫突破」の文字シールは、縁の部分を切り取りシールっぽさをできるだけ無くすようにしました。

デカ箱なので全面塗り仕様も考えましたが、個人的に塗りよりメッキのほうが好みなのでこんな感じで仕上げてみました。

それにしても、ドルフィンのデカ箱仕様はほんとにカッコいいですね〜。
かつての夜桜丸船団のダンプなんて、雑誌で見た時その迫力に圧倒されたものです。

※2017.03.26追記 デッキとバイザーを追加してみました。
※2018.0503 売却しました。

 

47:いすゞ810 七代目北斗星
(アオシマ 1/32)

 

 






このキット、最初にアナウンスされたときはさほど買う気にならなかったのですが、製品版のボックスアートを見て一目ぼれ(笑)
ほぼ衝動買いに近い形で購入しました。
80年代の北海道仕様の雰囲気がよくでていると思いますので、キット内容を重視した感じで組みました。

まず、この波板タイプの深箱はプロテクターが異常に高いので、それを切り詰めて常識的な高さに修正しました。
荷台内側は、雑誌の記事を参考にして赤いアクリル板を貼ってみました。

飾りは、80年代ならやっぱりウロコでしょ!ということで、バンパーとデッキはアオシマウロコ2012を貼りウロコステン仕様にしました。
また、多数のマーカーも特徴だったので、主にフジミのマーカーを使いましたが、
ピンクはちょっと当時のイメージとは違ったかもしれません。


デッキはこの高さだと公道走行ができない気もしますが、これこそが北海道仕様のキモともいえる部分なので
あえてそのまま使用しました。
ハシゴも不要部品を流用して、ハシゴと言いつつ足をかけるところがない(笑)当時の羽衣会風にしてみました。

このデッキの上段パーツ、昔から「羽衣会の初代大吼丸のデッキに似てるよな」って思ってたんですよね〜。


 

48:三菱ふそうファイター 恋夢幻
(アオシマ 1/32)

 

 



 

デコトラプラモを再び買い始めてからは初となる中型車です。
キットパーツを最大限に活用しつつ、中型車らしく華やかなフルアート車にしてみました。

荷台はプロテクを上方に伸ばして全高制限ぎりぎりの高さにし、側面はエバーグリーンを使用して波板にしてみました。
KOIMUGENのシールは文字部分をカットして貼りましたが、波板に馴染まず少し浮いてるのはご愛嬌^^;

飾りは、アオシマ4トンといえばこれ!という感じ(笑)のトリカゴ風デッキを使用。角マーカーはフジミ製です。
バンパーはキット付属のキャデラックではなく、他キットからラッセルを流用しました。
バイザーとミラーステーも他キットの不要部品から流用。

サイドスカートはじゃりぱん豚助から流用ですが、波板はどちらかといえば関東風なのに 、
関西風のスカート装着でなんだかよくわからない仕様になった気も(笑)

他に手ごろなものがなくてとりあえずつけたリアのアンドン文字、ここだけ他と違っていて違和感ありありですね^^;

※2018.06.10 売却しました。

 

49:三菱ふそうFU 羅生門
(アオシマ 1/32)

 

 




これまで現行製品のバリューデコトラばかり作ってきましたが、ふと古き良き時代の旧デコトラも作ってみたくなり
ヤフオクであれこれ物色して購入したものの一つです。

ふそうFUは新金型で一番星が発売されているのですが、このキットはトラック野郎の映画が公開されていたころに
発売された初代大型デコトラを、2000年台前半の再販ブームの時に当時の金型が失われている部分を
新規に造り起こして再販されたものです。

このキットにはボーナスパーツとしてハイルーフ・アメリカンなグリル・煙突マフラーが入っていたのですが、
それらは使用せずにオーソドックスな飾りにしてみました。

キャブは箱絵と同じメタリックグリーンで塗装し、手持ちのデカールを使用し赤いラインを入れてみました。
バイザーとミラーは手元に余っていた一番星の物を使用。テールランプも新金型のアローテールです。
リアサイドバンパーは下段を少しカットし、リアバンパーが後ろに出すぎないようにしました。
フロントバンパーも、裏側を調整して前に出すぎないようにしました。
飾りは基本的にキットに入っていたものでまとめましたが、細かい部分は手持ちの不要部品を使用してあります。

完成した姿は、決して実車っぽいリアルな姿ではないのですが
いかにもアオシマ謹製のデコトラ!という感じがして、これはこれでいい味出てますよね〜^^

※2015.4.15追記 ホイールキャップを新金型の物と交換しました。

 

 

50:日野レンジャーSS 渡り鳥
(アオシマ 1/32)

 







これも上記の羅生門同様に2000年代初頭に再販されたもので、荷台とキャビンがメッキ処理された
「メタリック渡り鳥」というキットです。

この「渡り鳥」がアオシマの記念すべきデコトラ第一号で、私自身も中学生ぐらいの頃に
再販か長期在庫と思われるものを作った記憶があります。

シャーシは「ヨコモチ根太郎」に入っている赤成型のものを使用し、荷台はヨコモチ根太郎の説明書どおりに根太上げしました。
キャブと荷台の位置は基準になる部分があまりないので、現物合わせです。
雑誌を参考にフロントのトレッドを縮め、ライト枠とミラーを日野ZM/KFのキットの物にしてみました。
特に、トレッド短縮は全体の雰囲気改善にかなり効果があると思いました。

飾りは基本的にキットのままですが、サイドバンパーとハシゴ、燃料タンクは2台分のパーツを使用してあります。
リアテールは新金型の物を使用しました。ホイールキャップはフロントがフジミ、リアはアオシマ製を使用しています。
ウイングマークはフジミのレンジャー2から流用しました。

特に年代や仕様を考えて作ったわけではないのですが、
完成してみるとなんとなく70年代終盤〜80年代初頭の関西風かな?