プラモデルギャラリー3

 

21:ダイハツ ミラウォークスルーバン L55V
(マイクロエース 1/32)




おもに宅配作業や嵩物の配送などに利用されるウォークスルー車両です。
軽自動車で発売したのはおそらくダイハツが最初だったと思います。
ユニークな見た目と実用性でヒット作となり、その後ほかの軽自動車メーカーからも同タイプの車両が発売されました。

キットは旧LS製で、マイクロエースの再販です。
80年代の第二次デコトラブーム時にはデコレーション仕様もリリースされ、私も作ったことがありますが
現在はノーマル仕様のみが再販されています。

ミラーやワイパー等、各パーツがやや太すぎる感じがありますが、元々プルバックゼンマイで走る構成になっていたため、
強度面からこうなったのではないかと思います。
そのためか、基本的にスナップキットではないのですが、ほとんどの部品は接着しなくてもある程度固定できます。

たまたま今回購入したキットのみの問題なのかわかりませんが、入っていたシャフトが前後輪共に長すぎたので、
ペンチで適当な長さにカットして使いましたが、それ以外は特に組み立てに支障もありませんでした。

 


22:スバル 360
(マイクロエース 1/32)



当時の通産省が提唱した「国民車構想」により誕生した、誰もがその名を知っている名車です。
富士重工の持つ航空機の技術が随所に投入された、とても斬新な車でした。

何度かのマイナーチェンジを受けながら12年もの間にわたり生産されましたが、世の中の上昇志向やライバル車の登場により
後継のR-2に跡目を譲ることとなりました。

キットは旧LS製で、マイクロエースの再販です。
シリーズの中でも最初期のころの設計で、ボディの造形にわずかに不自然な部分が見られる気もしますが、
少ない部品点数で非常に組みやすくなっています。

ボディカラーは、純正色にどんな色があったか今となってはよくわかりませんし、
現存する車両も大抵レストア時にオリジナル色になっていると思いますので、 雰囲気でクレオスの水色にしてみました。
最初はエアブラシ→クリアーで塗りましたが、部分的なタッチアップをしていたらどうも色合いが合わず、結局そのまま筆で全塗装しました^^;
筆でボディを塗ったのはたぶん中学生のころ以来です(笑)
厚塗りになってしまったので、ドアやボンネットなどの墨入れはしませんでした。

 

 

23:ニッサン スカイラインRS-Xターボ DR30
(マイクロエース 1/20)





ケンメリGT-R以来途絶えていたDOHCエンジンを搭載したDR30ですが、
当時のパワーウォーズに勝利するべく改良を重ね、最終的にインタクーラー装備で205PSまで進化しました。
また、マイナーチェンジにより外観上もGT系との区別がより明確になり、
RS系はいわゆる「鉄仮面」と呼ばれるグリルレスの顔になりました。

キットは旧LS製で、マイクロエースから再販されたものです。
R30は人気車種で、当時模型各社から凄まじいリリース合戦となりましたが、
鉄仮面のキット化は、私の知る限りこのLS製以外には1/24のアオシマ製とフジミ製ぐらいでした。

ボディはLSらしく正確に再現されていて、純正アルミやヘッドライトウォッシャーなどディテールもよくできています。
ただし、内装は基本的に前期型のままとなっているようです。
また、金型が弱っているのか?リアシートの右上部が欠けていたため、一応パテで補修しましたが
結局ボロ隠しでリアウインドーはスモーク処理にしました。

ボディカラーは、DR30といえばこれ!っていう感じの赤黒ツートン。
赤/シルバーも考えましたが、やっぱりこっちかな〜と。

※2018.06.10 売却しました。

 

24:マツダ ルーチェロータリーリミテッド HB
(バンダイ 1/20)






 

マツダの当時の最高級車であるルーチェです。
マツダ車は昔から国産車離れしたデザインだと個人的に思っていますが、この型のルーチェも相当思い切ったデザインで、
特にフロント周りは特徴的で、どことなくアストンマーチン・ラゴンダあたりを思わせます。
あまりに特徴的過ぎたためか、マイナーチェンジでより普通の顔になりました。

キットはバンダイ製で、各部の設計や部品の合いもとてもよく、ほとんど何の問題もなく組み立てられます。
サイドモール類が別パーツになっており、塗り分けの苦手な私としては非常にありがたかったです(笑)
当時の1/20スケールらしくエンジンも再現されていますが、なんとプラグコードまで素組み状態で再現できるという優れものです。

ボディカラーは成型色が青だったこともあり、箱絵の通り青メタリックにしました。
クレオスの青メタリックをそのまま吹いてあります。
内装は説明書の指示を参考に、手持ちの塗料でそれらしく塗りました。

これだけの技術力があるメーカーだけに、スケールモデルから撤退してしまったのは非常に惜しまれなすね〜。
せめて再販してくれると非常にありがたいのですが、ガンプラメーカーというブランドイメージもありますし、
そもそも今の主流から外れた1/20では難しいでしょうね。

※2018.07 売却しました。

 

25:マツダ コスモロータリーリミテッド HB
(バンダイ 1/20)




 

伝統的にマツダのスペシャリティカーであるコスモですが、初代コスモスポーツから数えて3代目になるこの型では
ルーチェとフロント・リアが異なるだけの双子車となり、4ドアセダンやディーゼルエンジンまで設定されました。
とはいっても、スペシャリティらしくライトはリトラクタブルでしたし(セダン除く。またマイナーチェンジで固定式ライトに変更されました)
またコスモのみに2ドアクーペも設定されてもいました。
次の代ではふたたび独立したユーノス・コスモとなりましたが、結果としてそれが最後のコスモとなりました。

キットはルーチェと同じくバンダイ製です。双子車なのでパーツ構成も全く同じで、
フロントマスク部分のみ別パーツになっていて、作り分けできるようになっています。

こちらも箱絵と同じ赤にしました。ルーチェと違いを出すために、
サンルーフはグラスタイプに、ミラーはジャンクパーツを使ってドアミラーにしてみました。
ドアミラーは元々キットにも入っていましたが、ちょっと小さすぎたので。

このキット、フロントは車高を下げられるような設計になっているのに、 リアは構造上ノーマルにしかできないのが謎です。
オークションでも割と流通していますし、あまり人気も高くないようで時々定価並みの価格で出品されていたりするので
けっこう狙い目かと思います。

※2018.07 売却しました。

 

26:トヨタ ソアラ2.8GTエクストラ MZ11
(LS 1/20)





以前エアロ仕様を作ったLSのソアラですが、幸運なことにノーマルをオークションで複数入手できましたので
早速作ってみました。

このキットは、当時LSが展開していたボディ塗装済みシリーズのひとつです。
ボディ以外は真っ白成型なので塗装は必要ですが、プリペイントモデルの原型とも言えますね。
ちなみに、LSというメーカーはユニークなバリエーション展開が特徴で、 思いつくシリーズ名だけでも
金華山、エレガントカー、THE中古車、アーバンコレクション、オーナーズクラブといったところがありました。

そのボディですが、今回は塗装状態が割と綺麗だったので、キットを尊重してそのままクリアー仕上げです。
裏側は透け対策でシルバーを塗りました。
厳密にいうとパールツートンのボディカラーはマイナーチェンジ後のものであり、前期型に設定はないのですが
そこは気にしないこととします(笑)
箱絵にはベージュツートンも載っていますが、現在流通しているのはこのパールツートンが多いようですね。
やはり実車にない仕様は不人気で、それゆえ未組立で残ったのでしょうか。

フルノーマルのダンナ仕様(笑)をイメージさせるために、シートにはレースカバーをつけてみました。
ダイソーで売っていたレーステープを適当にカットしてそれらしく作ってあります。
ややオーバースケールですが、雰囲気は出たかなと思います。

※2018.07 売却しました。

 

27:トヨタ タウンエースワゴン TR15G
(アオシマ 1/20)




 

70年代に発売され、今から10年ぐらい前に限定再販された
アオシマ製の「シャークスペシャル」がベースです。
このキット、どうやら初版当時は標準ルーフのノーマル仕様(未確認)だったようですが
バニングのブームに乗ってハイルーフ化、窓埋め、オバフェン追加など金型が改修されていったようです。
1/20と大きめなのと、旧いバニングキットなせいかあまり人気がなかったようで、
長く店頭に並んでいたであろうものを購入しました。

何しろ旧いキットなのでバリがあったり内張りがなかったり、組み立てに関しても今の感覚だと
作りにくいところもありますが、ボディの雰囲気は良いと思います。
それだけに、金型改修でノーマル仕様がなくなったのはちょっともったいないかも。
腕のある人なら、窓を開口してフェンダーを作り直してノーマルにできるんでしょうけど(笑)

普通に箱絵通り作ろうか迷いましたが、そうしているうちにオークションで当時物をもう一つ入手したので
こちらは人生初挑戦の痛車にしてみました。

使用したデカールは、 イベント限定か何からしい 「レンジャープロ初音ミク営業車」の社用車2号用のデカールです。
本来は1/24用なのでしょうがピッタリでした。
フェンダーが大きく張り出しているので、その部分はだいぶカットしてしまいましたが。
初めてのシルクスクリーンデカールは厚みがあってボディに馴染まず、マークソフターと蒸しタオルで何とか形にしました。
密着せずに割れてしまった部分もありますが…^^;

内装もノーマルではちょっと寂しいので、バニングらしく細工してみました。
ニの字ソファにテーブル、全面モケットベタ貼りです。
完成したら全然見えないんですけどね(笑)

それにしても痛車は難しい…高度な製作技術と美的センスが両方要求されますね。
痛車モデラーは素直にすごいと思います。

 

 

28:トヨタ セリカXX2800GT MA61
(LS 1/20)






 

これは「よろしくメカドック」仕様で発売されていたフルエアロ仕様のXXです。
おそらく実在のエアロを元にしていると思われますが、ブランド等詳細はよくわかりません。

当たり前ですが、以前製作したマイクロエースの再販と全く同じキットです。
メカドック仕様ということで、エンブレム等一部のデカールが最初からありませんでしたが
まあエアロ仕様ということで問題ない範囲かと思います。

前期型ですが、テールゲートはボディ色として後期風にしてみました。
ウインドウはモーターライズ用のビニールコードが癒着していて一部溶けてしまっていたため、
運転席ドアの窓はプラ板で作り直し、リアハッチはペーパーをかけてスモーク処理しました。
ホイールはキット付属のフィンタイプの上から、エアロソアラについていたボルクディッシュを装着して
当時風にしてみました。

XXのキットは各社から数多く発売されましたが、
LS製が1/24・1/20共に一番ボディの雰囲気がよい、と個人的に思います。

※2018.09 売却しました。

 

29:BMW 3.0CSL
(童友社 1/20)




 

サーキットの狼仕様で発売されていたキットです。
童友社製ですが、元はどこか別のメーカーの金型と思われます。
私はサーキットの狼世代ではないので特に思い入れのある車種でもなかったのですが、
ヤフオクで格安出品されていたものを購入。

80年代のバブル以降、BMWといえばちょっと軟派な雰囲気があったりしましたが、
このCSLの時代のBMWは割と硬派な感じです。
CSLは、ノーマルのCSをベースに軽量化やパワーアップ、スポイラー装着等を施したものです。
このブリスターフェンダーのモデルはレース用なのか、一般にも市販されたのかどうかは不明です。
一応ナンバープレートをつけて公道仕様にしてみましたが、タイヤはスリックのままです(笑)

キットはドア開閉ができるようになっていましたが、接着しました。
あと、金型が古いためかパーティングラインがかなり多く、これを消すのがなかなか大変です。
塗装も一度失敗してシンナー風呂行きになったりもしましたが、何とか形にしました。

正直、ネットで検索しても完成品の画像はほぼ皆無だったので、中身がどんななのか不安でしたが、
ボディの雰囲気も悪くないですし、仮組や修正をしっかり行って製作すれば
結構カッコいい車に仕上がると思います。

 

 

30:ポルシェ カレラRS
(童友社 1/20)






 

こちらも同じく、サーキットの狼仕様で発売されていたものです。
BMWと一緒に購入しました。

このキット、内外装共にかなり細かく再現されています。
たぶんモーターライズ全盛のころの設計だと思うのですが、エンジン付きでフル開閉のディスプレイモデルです。

ホイールはシャフトを金づちで打ち込むタイプですが、かなり固くて見事にハブが割れてしまい^^;
さらに、塗装も失敗(トップコートが途中でなくなったので、余っていたホムセンのクリアーを代わりに吹いたら、
見事にはじかれてBMW同様塗装面がボロボロに…)して、シンナー風呂へ。
さらにさらに…フロントの足回りがどうやっても組めずにバキバキに^^;
結局、瞬着であちこち無理やり固定して、開閉部分もすべて接着して、ガワだけはなんとか形にしました。

そんなこんなで綺麗な仕上がりとは程遠いですが、完成するとすごく雰囲気があってカッコいい^^
元はどこのメーカーの設計したキットなんでしょうね〜?

ちなみに、サーキットの狼のカレラはナローボディのいわゆる73カレラみたいですが、
キットはどう見ても74年のRS3.0なのはご愛嬌(笑)